八女市9月に開催されます「あかりとちゃっぽんぽん」のまつりをご紹介します。公式サイトです。ぜひ9月八女福島へ、まつりに遊びにお越しいただければ幸いです。

月夜の晩に白壁をほのかに照らす宵の街並み 文:橋口洋和

まつり見どころ 運営のつぶやき

月夜の晩に白壁をほのかに照らす宵の街並み

人類が夜行性の動物じゃなくてよかった。暗い夜が怖く、恐れるがゆえに月明かりがキレイに思えるし、星空も美しく思える。花火も好きだ。それは夜が暗いから。今年、八女福島では新たに白けべの街並みを提灯と竹燈明で照らすお祭りがあかりとちゃっぽんぽんの期間に開催される。そして、そこにはばんこが置かれ、くつろぎながら、お茶を飲んだり、お酒を飲んだり、軽くつまみを食べたり。優雅なときが流れている空間になると嬉しいものだ。目指すはローカルでエレガンスなまつりである。


ばんことは、縁台のことであり、古くから街並み路地に面するところに、休憩や夏場の夕涼みなどに用いられている。縁側の代わりをしていたものである。それを歩行者天国になっている街並みに並べて、楽しいひとときを。という考えである。立案者は温泉ソムリエである花田伸二である。
日本の古くから継承されるものを大事にしたい。それが日本人の日本人たる所以なのではないか?最近そんなことを考えている。グローバルスタンダード、和洋折衷などなど、新しい文化のもとで変わらないといけないことも多々あるのは、重々承知の上であるが、これまでの日本の風土にあったものを頑なに変える必要性はないのではないか?であれば、せっかくこの八女福島の街並みに店を構えることになった筆者としては、この街並みを多くの人に見ていただきたいと。そう願うのである。


そういえば昨日、日曜日の昼下がり。この類稀な猛暑だったこの夏の終わりに、風鈴がなり、鈴虫が鳴き、風が心地よく吹き抜けていった。夏の終わりを感じた時間だった。
花鳥風月を友とする。景物と風景。風流韻事とは、昔から雅な遊びとして伝承されている。この21世紀。デジタルな世界は急速に発展し、世界の距離は、リアルでもバーチャルでも日進月歩。そんな時流に必死になるが故に、時としてこういうスローな空間が癒やされるし、またこの世界が優雅なものに見えてくるのでは?駆け足で生き急ぐ時代、季節を肌で感じ、宵の時間をゆったりと歩いてみる。そんなおまつりをご用意しますので、ぜひぜひ八女にお立ち寄りください。

文=橋口洋和