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八女提灯が照らす、華やかな舞台。太鼓や三味線の音色に導かれて踊るのは、八女福島の燈籠人形。あかりとちゃっぽんぽんが開催される3日間、福島八幡宮の境内では、雅な人形たちの世界が繰り広げられます。
そんな燈籠人形の見どころを、「八女福島の燈籠人形保存会」の牛島会長にお聞きしました。
動かなかった人形が、一人の浄瑠璃作家の手によって動き出す
燈籠人形はもともと、福島八幡宮に人形の燈籠を奉納していたのが始まりと言われています。その頃の人形はまだ動いていませんでした。
福島の庄屋の3代目・松延甚左衛門という人が八女から大阪に出て、そこで人形浄瑠璃に魅せられた。大阪で修行を積んで、人気の浄瑠璃作家になったそうです。そして、この人が八女に帰ってきて、燈籠人形が動くようになったんですね。
その後、久留米出身の田中久重(からくり儀右衛門)の助言などにより、現在のカラクリ人形が出来上がったと言われています。
競い合い、洗練されるカラクリ人形
昔は11の氏子町内が、それぞれに燈籠人形を上演していました。お互いに人形のカラクリを競い合っていて、それはそれは盛り上がっていましたね。
昔の燈籠人形の人気はものすごかったんですよ。私が子どもの頃は見る人も多かったから、当時は屋台をチラッと見るのが精一杯でした。
それが今は人が少なくなってしまってね。でも、270年も続いている歴史を壊すわけにはいかんでしょう。やっぱり私たちみたいな、昔からの古い人間が支えていかんとね。
燈籠人形の灯りを子どもたちへ…
祭りはね、やっぱり子どもがいないと始まらん。子どもが喜ばないかんと思っています。
私が保存会の会長になって、今年で3期6年目になります。会長になってから、子どもたちが喜ぶものはないかとずっと考えていました。
それで3年前から、燈籠人形が終わった後、囃子方が座っている屋台の3層目から風船を落とすようにしました。どうにかして子どもたちに来てもらいたいと思ってね。それもあって、最近は子どもが増えました。
私はそれが嬉しかとです。子どもが来てくれるのが、一番嬉しい。子どもの声がせんと祭りじゃなかもん。
おすすめは千秋楽!舞台裏まですべて見せます
燈籠人形はね、すべて実演です。遣い手だけじゃなく、屋台の3層目には囃子方が座って、太鼓や三味線を演奏します。それも人気の理由の一つじゃなかとかな。
これね、千秋楽には舞台裏を全部、見せるんですよ。舞台下にいる下遣いから、横にいる横遣い、そして上にいる囃子方まで。壁を取り外して、全部見せます。
昔は絶対にカラクリは見せんようにしてたんですけどね。どうしたらお客さんに楽しんでもらえるかって考えて、最後の千秋楽だけ見せるようにしたんです。出血大サービスよ。
千秋楽は面白いですよ、舞台と舞台裏を同時に見れます。できれば千秋楽を見て欲しい。本当は舞台裏は見せたくなかとばってん、皆に楽しんでもらわんとね。