八女市9月に開催されます「あかりとちゃっぽんぽん」のまつりをご紹介します。公式サイトです。ぜひ9月八女福島へ、まつりに遊びにお越しいただければ幸いです。

八女福島の燈籠人形保存会 遣い手 濱田 隆一郎さん

まつりびと紹介

濱田さんが燈籠人形の「遣い手」になったのは、今から約12年前。10年以上の遣い手ならばベテランの域かと思いきや、「12年はまだまだペーペーです」と濱田さん。

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10年以上やっても燈籠人形の滑らかな動きはなかなか出せず、保存会には30年以上のベテランも在籍しているのだと言う。

 

燈籠人形は子どもの頃からの憧れ

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もともと私は八女の出身で、燈籠人形は子どもの頃から見ています。「すごいな」と思って、憧れて見ていました。遣い手はずっとやってみたかったので、会社の知り合いに教えてもらって保存会に入りました。

1体の燈籠人形を操るのは、6人の遣い手たちです。私は右手を担当していて、舞台に向かって右側の袖にいるので、「横遣い東方」と呼ばれます。舞台の両脇にいる燈籠人形を操るのが、横遣いの私たち。舞台中央にいる燈籠人形は、下遣いと呼ばれる遣い手が舞台の下から操っています。

 

夏の夜、遣い手たちの練習が始まる

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遣い手の練習は本番と同じく、福島八幡宮の境内に組まれた屋台で行います。屋台を組むのが8月末なので、練習を始めるのは9月に入ってからですね。時間は、仕事が終わった平日の夜7時30分くらいから。

一番難しいのはやはり、皆で動きを合わせることです。右手と左手、両手の動きはもちろんですが、全身の動きを合わせるために練習は6人チームで行います。

4mもある長い棒を突いたり引いたりして動かすので、皆で合わせるどころか、動きを安定させるのも大変なんです。30分もすると汗だくで、動けんぐらいになります。

燈籠人形の遣い手にマニュアルはなく、基本的には口伝です。特に、細かいところなどは見て覚えるしかないですね。私が動かすとカクカクしますが、30年〜40年ほど遣い手をしている諸先輩方が動かすと、滑らかでスムーズなんですよ。本当にすごいです。

 

家族みんなで燈籠人形をもり立てる

子どもが生まれる前までは妻も保存会に入っていて、「衣裳方」をしていました。

今は子どもが小さいので辞めていますが、妻の代わりに今度は子どもたちが舞台の袖に座る「後見役」をさせてもらっています。後見役の子どもは紋付袴を来て、舞台の左右に座るんですよ。上の女の子が4才から毎年させてもらっていて、今年は弟が4才になったので、2人で座る予定です。

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じつは私も子供の頃はずっと、後見役をやってみたかった。私が子どもの頃はすごい人気で、とてもじゃないけど座れませんでしたから。後見役は、舞台の袖から遣い手の動きを見ることができるので人気だったんです。

でも、今は昔ほど「座れない」ということはないですね。子どもの数も減りましたし、何より紋付袴を用意するのがけっこう大変で。それで、10年くらい前から女の子も後見役をできるようになりました。うちの子はラッキーです。

 

遣い手をやっていて嬉しいのは、やはりお客さんの歓声です。とくに盛り上がるのが千秋楽。拍手と歓声がすごくて、千秋楽には鳥肌が立ちます。

私はまだまだ新人ですが、これからも続けて行くつもりです。